最高級コーヒーとして知られるブルーマウンテンの産地、ジャマイカ。
カリブ海に浮かぶ島国・ジャマイカは、先住民族アラワクインディアンが、森と水の大地という意味の「ザイマカ」と呼んでいたことから国名の由来が来ている通り、島全体が緑に包まれ、その美しさから「アンティル諸島の女王」と呼ばれています。北海岸には世界有数のリゾートが点在し、多くの観光客が海外から訪れています。
ブルーマウンテンは、ジャマイカ政府によって、ブルーマウンテン山脈の標高800~1,200mのエリアで生産されたコーヒーにのみ、その名を使用できると定められています。熱帯カリブの豊かな太陽の光と、濃い霧や雨がもたらすブルーマウンテンエリアの気候は、昼と夜では大きな温度差があり、この温度差が時間をかけてゆっくりと美味しいコーヒー豆を育みます。
険しい急斜面での栽培や収穫は、機械化が困難であり、すべて手作業で行われるため、収穫量が限られます。それ故、希少性が高いコーヒーとなっています。
香り、味、コクのバランスが完璧に取れたブルーマウンテンは、「コーヒーの王様」と呼ばれています。その上品な味わいは、とりわけ日本人に愛され、生産量の約9割が日本へ輸出されています。