Coffee Networkをご利用の皆様

平素よりCoffee Networkをご利用いただきありがとうございます。
今回のコラムでは、生産国レポート第3弾 アジア・アフリカ編としエチオピア、インドネシア、パプアニューギニア、
ベトナムの最新情報とCoffee Networkで入荷を予定しております商品をご紹介させて頂きます。

【エチオピア 概況】

生産国概況
21/22クロップは裏年ではあるものの、各地概ね生産量自体は好調の様で、
最終的に凡そ815万袋の収穫量が見込まれております。
しかしながら地域による収穫量差が激しい見込みで、昨年の収穫量が好調であったイルガチェフェやシダモ、
ハラール地区では昨対比25%~40%減の見込みである一方、グジやオロミア州は確かな増産予想です。

昨年度より大きな話題となった内戦の影響も、昨年度より大きな好転を見せ、
7月頭には国軍側がティグライ軍へ和平を持ちかける会談の場を用意するという歩み寄った姿勢が見られました。
しかしながら、ティグライ側からは出席する姿勢無く好戦的な状況に国内世論も
ティグライへの反発を強める形となります。
また、他地域でも小さな内戦は続いており、レケンプティのあるウェレガ州でもオモロ族とアムハラ族の争いが勃発し、
農民も含む600名が犠牲になったという情報もございます。

上記のように内戦による国内輸送での懸念は一旦脱した状況ではありますが、昨年より実施されていた
政府による原油価格の補填が突如7月の上旬から無くなり、ガソリン価格が日本円で60円/L近く高騰、
輸送費が大幅に増加しているとの情報もあり引き続き要注目です。 

短期的見通し
20/21クロップの取引より導入された農家やステーション管理者が直接的に輸出業者と取引を行う
Vertical integration(VI取引)は21/22クロップにおいても旺盛で引き続き状況は変わらない様子です。
政府最低価格は一時期よりは落ち着きを見せたものの、それでも昨対比で2~2.5倍の高値となっており、
仮に輸出業者が契約不履行などを起こした場合であってもこの条件は適応されるという難しい状況が続いております。

加えてコンテナ不足は依然として深刻で、7月上旬時点で約220の契約分が待たされている状況にあり、
大手船社のCMA CGMなどは日本向け航路の予約を6月~7月と受け付けていないような状況です。
兼松としては新穀出荷を一通り終え一段落はしているものの、予断を許さない状況に変わりはありません。

出品中の商品、及び今後の入荷予定
そのような中、毎年ご好評いただいておりますThe Ceremonyは多少遅れがあったものの、
無事6月より出品開始でき、本年度は新たにカッファが仲間に加わりました。

品質の安定性という面では抜きんでております兼松得意のエチオピアをぜひお試しくださいませ。

※20㎏バキュームの小分け商品も8月後半(お盆明け頃)より、順次販売予定でございます。

またシダモ地区より、こちらも昨年ご好評いただきましたニグセ・ゲメダ・ムデ農園も近々出品予定ですので、
是非ご検討下さいませ。

【インドネシア 概況】

生産国概況
裏年であった21/22クロップの収穫量は、現状降水量も気温も平年並みではありましたが、
裏年ということもあり、ロブスタは約930万袋の収穫量、アラビカは約128万袋の収穫量で落ち着きました。
次年度の22/23クロップは表年ということもあり、ロブスタ、アラビカ共に増産の見込みで
ロブスタは7%増の約1,000万袋、アラビカは5%増の約135万袋に上る見通しでございます。

一方で、ロシアの戦争による影響はインドネシアにも響いており、特に肥料と輸送費の高騰は
深刻であると言われております。
また、国の政策により外国人資本家の流入が容易になった影響で商業用および住宅用不動産が高騰、
労働力と施設のコストに大きな影響を及ぼしている様子です。

増産見込みであるとはいえ、コストアップを賄うことはできない見込みで、
ディファレンシャルが下がるような情報は乏しく、しばらくは今現在の価格推移で動くと予想しております。

出品中の商品、及び今後の入荷予定
本船遅れにより、例年よりも出品が遅れご迷惑をおかけいたしましたマンデリンは、
昨年ご好評を頂いておりましたリントンニフタ バタクの恵みをはじめ、十数年に及ぶ定番商品である
マンデリッチG1 ドロサングルの2ラインナップにてお届けしております。

また、現在スマトラ島以外のアラビカも開発中でございますので、内容固まり次第改めてご案内差し上げたく存じます。

※エチオピア同様、20㎏バキュームの小分け商品も8月後半(お盆明け頃)より、順次販売予定でございます。

【パプアニューギニア 概況】

生産国概況
20/21クロップで70万袋にまで落ち込んだパプアニューギニアは、21/22クロップでは7%増の75万袋にまで回復、
2022年の春ごろより収穫が始まった22/23クロップは、昨年をさらに上回る80万体の収穫量まで伸びる見通しです。
国内では大きなトピックはなく、コロナの影響も限定的でございましたが、昨年よりお伝えしております
コンテナ不足は依然深刻であり、原料輸送が困難かつ高騰している点に注意が必要です。

出品中の商品、及び今後の入荷予定
パプアニューギニアからはCoffee Networkの看板商品ともいえる「トロピカルマウンテン」を引き続きご案内いたします。
昨年長らくの欠品と相成りご迷惑をおかけいたしましたが、22/23クロップは
凡そ欠品が起こらないであろう量を輸入しておりますので、皆様ご遠慮なくご使用頂けますと幸いです。

※こちらも同様、20㎏バキュームの小分け商品は8月後半(お盆明け頃)より、順次販売予定でございます。

【ベトナム 概況】

生産国概況
21/22クロップの収穫量は、予測されていた通り昨年比10%弱の収穫増となり、若干の良化を見せました。
しかしながら、高値相場での推移はもちろんあるものの、物価の上昇により肥料等の生産コストが
150%まで上がっているとの情報もございます。

さらに現地コロナウイルス対策として、労働者の州をまたぐ移動等の各制限により、
ロブスタの生産に約15%~20%のコスト増となっており、アラビカも含めた全体で約20%のコストアップは避けられない状況です。

このようにコスト高=商品価格高の状況であるにもかかわらず、他産地での高相場の継続にあたり、
ICやエキス需要が伸びておりベトナムを中心とするロブスタ需要は引き続き好調で、今21/22クロップにおいては、
現地ではロブスタにおいて約8割の国内/輸出も含めた販売を見込んでおり、ここ4年間で最高となる輸出量となりました。

翌22/23クロップについては、特段大きく価格/品質に影響する情報は出ておりませんが、
昨年比での生産量約-2.2%の見通しで、世界的な需要次第では一層の価格高騰となる可能性があり注意が必要です。

出品中の商品、及び今後の入荷予定
ベトナムに関しましては、昨年完売となりましたスマトラ式アラビカ ダム・ダー以降取扱商品無く恐れ入ります。
時折、相場状況を見つつロブスタ種などの販売も行っておりますので、その際はご検討下さいませ。

以上、3週に渡り、兼松取り扱いのある産地情報をお届けいたしました。
私もレポートを書いておりながら、全ての産地において商品価格が上がる要因しかなく、
皆様にとっても苦しい状況が続いているかと存じます。
そのような中でも少しでも安く、ただし品質に妥協のないものをお届けすべく、
定番商品の継続や、新たな産地の開発を鋭意続けて参る所存です。

皆さまにとって、お客様との会話の一助となるようなレポートがお届けできていますと幸いに存じます。

今後も定期的にこのような情報をお届けして参りますので、ぜひお楽しみくださいませ。

来週はコロンビアより特殊精選を施した、日本でも数少ない商品と、
比較的安価ながら上質なゲイシャ種の2商品を含む、新商品情報をお届けいたします。

引き続きCoffee Networkをどうぞよろしくお願いいたします。

   

COFFEE NETWORK(兼松株式会社)