Coffee Networkをご利用の皆様

平素よりCoffee Networkをご利用いただきありがとうございます。
大変長らくお待たせしておりました、「コロンビア メサデ・ロス・サントス」が入荷いたしました。
今回のコラムでは長年ご愛用頂いている定番商品であるメサデを改めましてご紹介させて頂きます。

コロンビアの玄関口、ボゴタから国内線を1時間弱乗り継ぎ、
コロンビア第五の都市でもあるサンタンデール県ブカラマンガ、
そこから車で南へ2時間ほど進んだ先、小さな町Los Santosの高台にこの農園はございます。

周りが山と谷に囲まれた山岳部の農園で、平均気温が昼間は30度を超える気温でありながら、
夜になると10度を下回るという大きな気温差が、香りが良くきれいな酸味をもつ
良質なコーヒーの栽培に適している農園です。

コロンビア国内では森林保護、良質のコーヒーの栽培等の面から"理想の農園"として評価を受けていると同時に、
大統領訪問時には、コロンビア国内の Specialty Coffee の模範農園として評価されています。

写真の通り木々は青々と生い茂り、計画的に植えられたシェードツリーは景観も良く、
森林浴が出来るコーヒー農園として、観光名所にもなっているほどです。

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(写真1 農園の入り口)

農園の始まりは1872年。実に140年以上も前に遡ります。
現在の農園オーナーであるOswaldo Acevedo(オズワルド・アセヴェード)氏の曽祖父であるDon Termo氏が、
地元で生産されているコーヒーを欧州へ販売する輸出業から同農園のコーヒーの事業はスタートしました。

それ以降、代々コーヒーの輸出業に携わってきた家系が、コロンビアのコーヒー発祥の地と言える
中部のサンタンデール県に農園を保有したのは、今から75年前の1946年。
現在は4代目となるOswaldo氏の下で、農園が位置する土地の名称である"Mesa de Los Santos"というブランド名にて、
日々このコーヒーの魅力を伝えることに尽力しています。

画像2.png (写真2 農園主のオズワルド氏)

320haの広大な土地のうち、コーヒーが栽培されているのは約270ha。
コーヒー生産区画は実に50近くに細かく分けており、ティピカ種、ブルボン種、カツーラ種を中心に、
区画ごとに生産品種を分けて管理。生産・収穫・精選まで全てを農園内で行うことができます。
「自然環境で育った、各品種そのものの魅力を伝えたい」という想いから、
品種をブレンドすることなく、各品種100%の商品を作り出しているこだわりの詰まった農園から、
皆様には毎年ティピカ100%の商品をお届けしております。

そんな本農園、兼松が誇るJAS有機豆の一つである同商品ですが、
2010年代前半には有機栽培であるが故にさび病の影響で一時期生産が落ち込んでおりました。
しかし独自の灌漑システムの導入や創意工夫により、現在では農園の総生産量で
停滞期のおおよそ3倍となる3,400袋ものコーヒーを生み出すまでに回復、
小農家の多いコロンビアでは単一農園として国内トップクラスの農園の広さと生産量を誇っております。

JAS有機認証を取得していることからも表される土壌環境の保全、シェードツリーによる自然/生態系保全、
トレースの取れる透明性等、数多の取組を通し責任を持った活動を行っている同農園。
自然環境に配慮しながら安定的生産を行うため、さび病等の疫病対策や比較的少量の水使用で済む
ウォッシングマシーンの導入などの施設完備はもちろん、労働者含めた周辺環境の保全にも寄与。
近辺にカフェを隣接し従事者の安定を図る等、地域住民と一緒に作り上げる協働コミュニティとして存在し、
生産者としての立場だけでなく、地域コミュニティそのものに貢献している素晴らしい農園です。

画像3.jpg (写真3 自然豊かなゲストハウス)

さらに世界で猛威をふるうコロナウイルスの環境下、以下の対策を徹底した結果、
収穫期で人が集まる中も同農園で働く人感染者を0人に抑える営農をしております。

① 従業員のマスク着用
② シフト制、自治体と連携したルール教育、順守
③ 以前より構築されていたローカル地域での"共存"運営

従業員の居住も農園近辺に集中させており、日常生活において大都市であるブカラマンガまで
出ないことも寄与しておりますが、営農において当初難点であった、従業員同士の連携、
最善なタイミングでの適切な収穫処理等に対する懸念は事前に解消。

昨年度より始まっていたコロナ対策も、2年目となり農園内でのニューノーマルとして浸透してきつつあります。

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(写真4 コロナ対策をしながらの収穫の様子)

そんな看板商品のメサデ・ロス・サントスですが、本年度早速活躍を見せております。
JAC主催のジャパンエアロプレスチャンピオン2021の大会基準豆に選出されました。
この大会の前段階として、全国各地の有望ロースター30社がみな同じ豆を焙煎し、
大会で使用する焙煎豆を決めるための大会が執り行われます。
こちらの基準豆として弊社のメサデ・ロス・サントスが採用された次第です。

焙煎豆コンペティションは東京、福岡の2会場で行われ、この大会の参加者の方々が
30社分のカップをブラインドで採点していきます。
我々も特別審査員とし東京大会へお邪魔させて頂きました。

焙煎度等に特に規定はなく自由であるためか、同じ豆を使用しているにも拘らず、
各カップに光る個性があり、焼き方でここまで変わるのかと改めて実感した次第でございます。

是非皆様も様々な焼き加減をお試しの上、豆のポテンシャルを最大限引き出していただけますと大変光栄に存じます。

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(写真5 ジャパンエアロプレスチャンピオン2021予選大会の様子)

本年度は定番商品であるティピカ100%のウォッシュドに加え、
メサデ・ロス・サントスが初挑戦した嫌気発酵の商品も数量限定にて取り揃えております。

新商品の「嫌気発酵 ナチュラル remosting」はあえて過熟させたカツーラを100%使用、
チェリーのままCO2を排出したステンレス製のタンクの中で、コーヒーチェリーや
ミューシレージから生成される培養液をそのまま使用し、72時間をかけゆっくりと発酵させて参ります。

商品名にも含まれている"remosting"は、ワイン業界で使用されている
「ムスト(=新鮮な圧搾した果物由来の液体)」から流用した言葉で、
発酵過程中に培養液を再循環させる工程を表しております。

こちらの発酵タンクにはホースが取り付けられており、中の培養液がタンク内を循環、
発酵中常にタンク上部よりシャワー状に培養液が振りかけられる仕組みでチェリーがまんべんなく微生物と接触、
適切な発酵を促進する目的にて行われているのも興味深い精選方法です。

その後丁寧に天日乾燥させたこちらの商品は、独特のまろやかでクリーミーなカップが特徴です。

コロンビアの伝統的なウォッシュドから、独自の知見と技術で常に新しいものを生み出す
チャレンジングな商品まで幅広くあるメサデ・ロス・サントス。

新穀の入荷を迎えたこの機会に是非お試しくださいませ。

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(写真6 嫌気発酵後に抽出された培養液)

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COFFEE NETWORK(兼松株式会社)