Coffee Networkをご利用の皆様

平素よりCoffee Networkをご利用いただきありがとうございます。
今回のコラムでは、生産国レポート第3弾最終回 アジア・アフリカ編とし
ベトナム・インドネシア・エチオピアの最新情報と
Coffee Networkで入荷を予定しております商品をご紹介させて頂きます。

3か国分の情報でボリューミーではございますが、お客様との話題やご購入の一助として頂けますと幸いです。

【ベトナム 概況】

生産国概況
20/21クロップと比較しても、21/22クロップの収穫量はほぼ同様の見通しで、
世界への輸出量は昨年比ロブスタが0.8%増加、アラビカは6.4%減という状況です。

コロナ禍を通して、世界中で家飲み需要が高まり、ICやエキス需要が高まっていることから、
ロブスタ需要の上昇トレンドは継続中、ベトナム国内でも生産コストの上昇が見られており、
ブラジルの減産によるアラビカの価格上昇も相まって価格は上昇傾向にございます。

しかしながら調達不安などは聞こえておらず、上昇幅にはある程度の落ち着きを見せている状況です。

価格ありきの低品質産地という固定概念から少し離れた、高品質を求めた生産など、
変化はより活発になっていくと見込んでおります。

 

短期的見通し

ベトナムを中心に世界的なロブスタ生産量は大きく変化しておりませんが、
ICやエキス需要が継続的に伸長していることにより、ロブスタ種は世界中での新規も含めた需要増から、
昨年(2020年7月)と比べると約+30%の価格上昇がみられております。

一方、世界各国のニューノーマル仕様の環境下において、同国でのマイナー種である
アラビカ需要は今までと変わらず低調に推移することが予想され、この傾向自体は当分続く見通しです。

品質面で見ると、降雨量や天候含めたマイナス情報は取得しておらず、
最終的にはグレードの選び方に左右されるものの、平均的には特に問題なく、例年通りの品質が期待されます。

また、近年ますます消費量が増えているアジア(特に中国)からの買い圧力で、
各サプライヤーからの売り渋りの可能性があること、世界中のコロナ禍改善、
不景気脱出による急激な需要増とコスト増が反映され、ディファレンシャルに影響が起こる懸念はございます。

先に申した通り、所謂スペシャルティクラスのコーヒー豆が多く生まれる土地柄ではないものの、
兼松が得意とする品質縛り、地域縛りなどを活かしつつ、皆様に面白い商品をお届けできるよう開発を進めて参ります。

出品中の商品、及び今後の入荷予定

現状、ベトナムからの新規入荷予定商品はございません。
数年前から開発に取り組み、インドネシアのスマトラ製法を取り入れた
ベトナムアラビカDam Daの在庫が若干薄くなりつつございます。

急激な在庫減少の可能性あり、次回入荷は未定ですのでご入用の方はお早めにご購入検討下さいませ。

またベトナムでは珍しいRA認証を付与したロブスタも販売中です。
在庫数は僅少ではございますが、Coffee Networkの中では低価格な商品ですので、ぜひご検討下さいませ。

【インドネシア 概況】

生産国概況

現在収穫時期の終盤を迎えた20/21クロップの収穫量は、アラビカ種は収穫開始期間における激しい降雨の影響で
生産量が僅かながら減少し7.7万トン(昨対比1%減)、またロブスタに関しても
高地において乾季のピークが若干遅れる影響で生産量が減少する予想で56.1万トン(昨対比1%減)、
全体の収穫量は昨年比4,000トン減で63.8万トンを見込んでおります。

しかしインドネシアは元々小農家が多く、
収穫の際には家族やコミュニティの労働力に頼ることが多いのですが、
コロナのパンデミックの発生により、多くの若者が村に戻り、農業に再従事する傾向がみられております。
この影響で若い農家の労働力と管理能力が向上し、特にスマトラ州南部の一部地域では
ロブスタの収穫量が増加しているとの報告も頂いております。

隣国と比べると農業に対するサービス不足や肥料の使用量が少ないことから、
収穫減少傾向が危惧されているインドネシアではありますが、
パンデミック後の若者の動向が21/22クロップの収穫量に影響を及ぼす可能性も示唆されておりますため、
引き続き注目するポイントとして参ります。

短期的見通し

コロナウイルスの感染者数は、6月末に世界一の感染者数を記録するほど猛威を振るっているにも拘らず、
ワクチン接種者の重症化も数多く報告されていることから、ワクチンそのものへの不信感が募っており、
中国製ワクチンの1回目接種も全体の10%程度に留まり以前接種が進んでおりません。

上記から国内のコーヒー消費が依然として回復しない見込みで、
それに伴って輸出量は増加傾向にはありますが、
生産量の約9割がロブスタ種であるインドネシアではアラビカのディファレンシャルに変化はなく、
コーヒー相場の急騰に引きずられ価格が上昇しております。

さらにロシア、ドイツ、イギリス、スペインでの継続的な高需要に加え、
アメリカ、イタリアなどでも需要が回復している影響で、ロブスタも共に価格は上昇傾向、
今後も相場連動の値動きが予想されております。

Coffee Networkにて販売中のマンデリンに関しても影響は出ており、
高品質スペシャルティクラスではあるものの、21/22クロップのオファー価格は昨年度度比べ上昇しております。

円安、フレイト代上昇の影響も相まって、来年度の生豆価格に若干なりとも影響が出る見込みでございます。
できうる限り価格変動が無いよう引き続き現地との交渉続けて参りますが、状況変化次第随時共有いたします。

出品中の商品、及び今後の入荷予定

例年高い人気を誇っておりますマンデリッチ各種に加え、20/21クロップからの新商品「バタクの恵み」も
多くの方にご利用いただける定番商品として定着して参りました。

バタクの恵み、マンデリッチ ドロサングルに関しましては
21/22クロップも継続買い付け予定ではございますが、
上記の通り、21/22クロップは値上げの可能性が濃厚です。

しかしながら品質、味には自信がございます商品ですので、
まだお試しでない皆様、ぜひサンプル取得からご検討下さいませ。

【エチオピア 概況】

生産国概況

20/21年クロップの最終的な収穫量は、全体で68万トンと、
昨年度の44万トンに比べ大幅に増加を記録しております。
その内の半分以上は既に輸出済みで、契約済みの在庫も換算すると
特にナチュラルの現地在庫数が極端に少なく、コモディティ帯で有名なレケンプティG4が
既に完売となっている輸出業者も増えている状況です。

イルガチェフェ、シダモ、グジといった地域ではウォッシュドの在庫は残っていると言われているものの、
こちらも流通量自体はすでに少なく、農家が抱えている在庫は完売、
輸出業者が抱えているのみとなっており、21/22クロップの収穫を待たざるを得ない地域も散見されております。

一方、国内情勢に関しては、6月末に行われた大統領選挙の影響で
北部の州ティグライ州やソマリ州では過激派が暴徒化、市民・国軍双方に死傷者が出たり、
飢餓が発生したりする事態となっております。
特にティグライ民族はエチオピア全土との内戦状態にあり、国営に影響を与えるべく
首都アディスアベバと港のあるジブチを結ぶ幹線道路を封鎖しようとした事例もございました。

ここまでは上記の通り国内輸送の遅延等の影響しか見られなかったのですが、
直近ではここにエチオピアコーヒー生産量の70%を誇るオロミア民族も参戦したとの情報あり、
21/22クロップに多少なりとも影響が出る可能性が懸念されております。
21/22クロップに関して正確な予測は出ていないものの、
今季が豊作であったため収穫量が下がることは確実視されており、
特に20/21クロップで良好な生産を見せたシダモ地域は、大幅な減産が懸念されております。

短期的見通し

20/21クロップの取引より、エチオピアの公正取引所であるECXが機能しておらず、
農家やステーション管理者が直接的に輸出業者と取引を行う
Vertical integration(VI取引)が増加している影響で、
現状政府も正確な平均取引額がつかめていない状態です。

NY相場の急騰に伴い、エチオピア産生豆の価格も上昇傾向にあり
コモディティ帯では1.5倍近くまで価格が上昇しております。

しかしながらこの価格でも農家の言い値で購入している輸出業者は値上がり分を自社で吸収しており、
見込み国内相場より2割近い赤字でオファーを出していると言われております。
すでに現地在庫が細っている中、最後の出物について価格急騰する可能性あり、
21/22クロップの減産予想も相まってエチオピアのコモディティ帯は価格が急騰する可能性ございます。

一方でCoffee Networkにて販売しておりますイルガチェフェG1等のスペシャルティクラス豆は、
値動きを最小限に抑えることのできるサステイナブルな商品です。

来年度も継続して皆様に高品質商品をお届けできるよう、現地との交渉、買付に励んで参ります。

 

出品中の商品、及び今後の入荷予定

本年度のイルガチェフェG1ナチュラルは例年人気商品ではございますが、
類を見ないほどの人気ぶり、特にKochere村に関しましては
今年5月の出品から早くも欠品見込みでございます。

現在出品中のロットは在庫限りとなっておりますため、お早めにお求めくださいませ。

ナチュラルに関しましては欠品に備え第二便の入荷を見込んでおります。
こちらは買付の際入荷ロットを再選定、
次回はカップ評価の高かったKonga村の入荷を予定しております。

前回のKochere村とはまた一味違う風味をお楽しみいただけると存じますので、是非ご期待くださいませ。

また、お盆明けに入荷予定でございました農園の定番品である、Sweet YellowとSunriseは、
無事に入港はしたものの書類の不備により通関遅れている状況でございます。

再三ご迷惑をおかけし申し訳ございませんが、来週には出品できるよう準備進めて参りますので、
今しばらくお待ち頂けますと幸いです。

引き続きCoffee Networkをどうぞよろしくお願いいたします。

   

COFFEE NETWORK(兼松株式会社)