いつもお世話になっております。兼松の江藤です。
平素よりCOFFEE NETWORKをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

先月ご案内したタンザニア、ルワンダ、ブラジルの年代物生豆は、当社でも想定した以上のご反響をいただきまして、
本日時点ではタンザニアをわずかな数量残すのみで、ルワンダとブラジルは完売となりました。
皆様からのご注文、誠にありがとうございました。

本日はその第二段のご案内です。
前回と同様、当社として意図的にビンテージ品を作ろうということで長く保管をしておいたものではなく、
期せずして広く販売する方向へと移せることになった在庫品となります。

通常そういった訳アリ生豆を再販するにあたっては、直近の品質状態を見るべく改めてカップをしてどういう単価設定にするのがふさわしいかを検証しますが、
今回の3銘柄はすべてコモディティ品ということもあり、評価は特に厳しく実施しました。

時間の経過がネガティブな品質劣化につながっていないという評価が出来たものは【年代物】として、
逆に明らかな劣化で定価をいただくに値しないと判断したものは【アウトレット】として、それぞれ販売を実施致します。

本日時点ではまだ最終的な出品準備が出来ておらず、早くて来週後半か、再来週前半からCOFFEE NETWORK上でご注文をいただけるようになりますが、
こういった商品の出荷が間もなく訪れるということだけでも事前にご案内する次第です。

*【年代物】エチオピア シダモG2 ウォッシュト 2016/17クロップ
集荷地域やステーションを指定していない、一般的なシダモG2 ウォッシュトです。
とはいえ、もともとの輸出元はエチオピアの老舗業者・バガーシュ社ですので、基本的な品質素地がしっかりあり、
入荷当時より、安かろう悪かろうのコモディティではなく、それなりに整った豆になります。

香りについて、ドライからウェットまで少しかすれた感があり、さすがにダメか?と思いきや、
いざカップしてみると、G2ならではのおしとやかで淡い酸はそがれてはおらず、
その背後には、フレッシュな時にはなかなか感じない、しっかりした舌触りを残す印象です。
冷めてくると、瓜のようなやや水っぽいネガティブなフレーバーが顔をのぞかせますが、劣化と呼ぶほどではない、老練の一品という印象です。


*【年代物】エチオピア シダモG2 ナチュラル 2016/17クロップ
上述のシダモG2と同じ時期に入荷した、同じく老舗バガーシュ社から出荷された、一般的なシダモG4です。
シダモG2と同様、やはりバガーシュ社の品質選定眼が素晴らしかったのか、コモディティの中でも上位に位置する豆です。

こちらは、お湯を投入する前から乾いた香りがなく、ただならぬ熟成感を思わせました。
カップしてみると、これが実に面白いのです。
いわゆる特徴的なナチュラル由来のモカフレーバーは豆の奥底に隠れてしまったのか、トップの時点では味が抜けたような感覚を覚えます。
ただ、ミドルからアフターにかけて、じわじわとフレーバーが立ち始め、心地よい渋みと共に舌に感じる味の量感はしっかりとしております。
モカフレーバーの弱さという意味では、劣化に寄っていると言えなくもありませんが、
枯れや酸化といったネガティブな要素は少なく、ブレンドの底上げという意味では使い勝手があるかもしれません。


*【アウトレット】グアテマラ SHB 2016/17クロップ
中堅輸出業者であるCOEX Guatemala社より購入した、グアテマラのSHBです。
かつてスポットでSHB アンティグアタイプ/ラ・リンダといった商品をCOFFEE NETWORK上で販売したことがありますが、それと同じ出所です。
この輸出業者自体は決して悪いところではないのですが、今般のロットは、2017年当時のクロップ終盤にかき集めたものであったせいか、
入荷時点から、「まあこんなものか」、というような、可もなく不可もないSHBでありました。

正直に申しまして、残念ながらこちらは香りからかすれ感が支配的で、
カップの方も、スイカの赤色果肉部分から皮に近い緑色部分にかけたあたりの、シャクシャクとした妙なフレーバーが終始舌の上にはびこります。
こちらは完全に劣化したものという評価を与えざるを得ず、お値段以上にはあまり前向きな価値を得づらいアウトレット品として、販売致します。


注)以下、前回と同様にご留意いただき事項を2点記載いたします。

➀上記の3銘柄についての品質は、あくまでも弊社で昨日10/1時点で焙煎(Panasonic社のTHE ROASTを使用)した際の評価となります。
またコモディティ品のため、あえてSCA基準での点数評価も控えております。

皆様の焙煎方法や抽出方法により、また個々人の嗜好により、官能面で感じる品質差には誤差がある可能性は十分にございます。
出来る限り「買って失敗した」とお感じいただかないためにも、ご注文の前に是非ともサンプルを取得して確認いただきたく、お願い致します。

➁上記の3銘柄すべて、入庫時以来一度も外部に出すことなく、通年15℃以下の温度を保てる港湾倉庫で管理保管をしております。
これから気温が下がってきますので、夏場ほどではないにしても、お客様の手元に届いてから常温保管されると、
通常品よりも枯れや劣化の速度が速くなることが想定されます。
あいにく60~69㎏の正袋でのみの扱いですが、その重量での使い切りに1~2か月以上を要する可能性がある場合には、
念のため購入をお控えいただくか、あるいは可能であればお客様の方で小分けにし、冷暗所保管されることをお奨めいたします。


今後ともCOFFEE NETWORKをご愛顧くださいますよう、宜しくお願い致します。

兼松/江藤