去年から1年強の間しばらく離れておりましたが、再び兼松でコーヒーの担当をすることになりました、江藤と申します。
COFFEE NETWORKでお世話になっている大勢の方々に向け、また魅力あふれるコーヒーを提供していくべく、力を尽くしていきます。

本日は、大変長らくお待たせをしておりました、2019/2020クロップ新穀の入荷のお知らせです。

しばらく兼松のコーヒーを口にしない日々が続いておりましたので、フレッシュな味覚で久々の新穀をカップしましたところ、
改めて自社のコーヒーに強い自信を抱くことができる、かなりの粒ぞろいなものばかりです。

到着貨物の中からいくつかを抜き出し、ここにご紹介をいたします。

*インドネシア マンデリッチ(ドロサングル および リントンニフタ)
かれこれ10年以上も続く、当社のベテラン商品です。
インドネシア・スマトラ島の北中部に位置するトバ湖のすぐ南側のリントンニフタ地区と、その西側に隣接するドロサングル地区の、それぞれの集荷業者を頼りに選定したロットです。

スクリーンサイズを18UPにしているのがこの商品の一つの特徴です。
コーヒーの世界ではよく「粒が大きい豆がうまい」といった意見や、むしろ「粒が大きいと味も大味で薄いのでは?」という意見が様々に飛び交います。
豆の大きさや形状は品種によるところもあり、一概に大きい豆は良い、小さい豆は良くない、ということにはならないのですが、
こと、このトバ湖周辺で栽培される在来種において我々が着目した要素は、マンデリンでありながらも、
ただアーシーで力強いだけではなく、強さの中にも洗練さをもたらすことが出来ないかという点。

大粒よりのスクリーンで篩いをかけて絞り込み、大粒の中でも比重の軽い豆を除去した結果、
未熟で小さい豆や、虫食いやその他の異形の豆の混入率を大きく減らすことはでき、それらの欠点が少ないことが必然的にカップのクリーンさにつながり、
コーヒーの味、特に後味の良さを決める大事な要素になりうると考えたのが、このマンデリッチという商品なのです。

今年のクロップを飲み比べると、リントンニフタの方はややあっさり、ドロサングルの方がよりどっしり、というマウスフィールに違いが感じ取れますが、
どちらにも通じているのは、マンデリンの良さは持ちつつも、後味の良さが伴っているというもの。どちらも自信をもってお奨めいたします。

マンデリッチ・ドロサングル
https://www.coffee-network.jp/products/detail.php?product_id=33

マンデリッチ・リントンニフタ
https://www.coffee-network.jp/products/detail.php?product_id=34


*エチオピア イルガチェフェG1 ザ・セレモニー(ウォッシュト および ナチュラル)
2008年に公設オークションシステムであるECXが開設されて以降、
エチオピアのコーヒーは大きなくくりの地域と欠点数規格のみで流通される、トレースのきかないコーヒーが支配的となりました。
そんな中、数年がたつと平均的な品質劣化を危惧する業者が現地にも増え始め、より細かい集荷エリアや精選ステーションを指名してロットを仕立てることは、
公然とは認められないながらも、そこはアフリカ的というか、役人とうまく内通することでうまく切り抜けられるルートとして暗に確立されるようになっていきます。
そこで5年ほど前、兼松はイルガチェフェ地域に6か所の自社精選ステーションを持つハイレスラシエ社と組み、ただのイルガチェフェというだけではない、
もう一歩入り込んだステーション縛りの商品を始めました。
それが、このザ・セレモニーというシリーズです。

年によってコチョレ村であったり、コンガ村であったり、買い付けを行うステーションはクロップはじめの品質チェックで決めていますが、
ハイレスラシエ側も自社のステーションを拠点に近隣農家からの調達網が安定してきているのか、品質のブレが本当に少なく、毎年安心できるパートナーです。

今年のウォッシュトはいつも通り、レモンティーのような清涼さが全面に出ていて、優雅な空気を醸し出しています。
そしてナチュラルの方は、正直なところ賛否が分かれるかなと思う、面白い仕上がりです。
香りのフルーティーさは十分でありながら、いざカップすると、フレーバーそのものはおしとやか。
おとなしいととるか、ナチクセが強すぎず飲みやすいととるか、そこは皆様がお考えになるエチオピアのコーヒー商品設計と照らし合わせ、ご判断をいただきたいと思います。

イルガチェフェG1 ザ・セレモニー ウォッシュト
https://www.coffee-network.jp/products/detail.php?product_id=298

イルガチェフェG1 ザ・セレモニー ナチュラル
https://www.coffee-network.jp/products/detail.php?product_id=312


その他、定番のグアテマラ アルト・デ・メディナ農園、新商品となるコスタリカのソノラ農園といった商品も間もなく発売開始予定です。

今後ともCOFFEE NETWORKをご愛顧くださいますよう、宜しくお願い致します。

兼松/江藤