グァテマラ産地出張報告
12月6日~12月12日までグァテマラへ出張しました。弊員にとって初の産地出張となります。今回はアンティグアとアティトゥランを訪問しました。当COFFEE NETWORKでも老舗となる、アルト・デ・メディナ農園やパチュージ農園がグアテマラにはあります。
*アルト・デ・メディナ農園
世界最良のコーヒー生産地と言われているアンティグアにあるメディナ農園ですが、少し前の16/17クロップでは霜の被害がありました。 その結果、16/17クロップの買い付けは見送ることとなりました。しかし、17/18クロップから無事に回復することができ、今年から購入を再開しました。霜の被害にさらされた木々は切り倒し、新たに植えているため、とても健康的な印象を受けました。18-19クロップは昨年比よりも少し増える見込みとのことです。定番商品のアルト・デ・メディナ・ウォッシュは今年も購入予定です。
また、今年試験的に販売し、即完売となったメディナ・ナチュラルを購入検討しております。この商品はメディナ農園の農園主ホルヘさんが同じアンティグア地区で運営しているポルタル農園の豆を使用しています。ポルタル農園はメディナ農園から車で15分の場所に位置しています。ポルタル農園には精選所がないため、取れた豆をメディナ農園で精選し、輸出しています。ホルヘさん曰く、ポルタル農園の豆を使用するのは、メディナ農園に比べて、甘みがより強く、それが素晴らしい酸味やフレーバーを生み出しているとのことです。23日~25日と様子を見ながら、乾燥させていき、見事なナチュラルを作りだしています。入荷した際に、ぜひ一度ご賞味いただければと思います。
(写真:メディナ農園・ナチュラルの乾燥の様子。)
*パチュージ農園
次にご紹介するのは、世界一美しいと言われているアティトゥラン湖周辺に位置するパチュージ農園です。
(写真;アティトゥラン湖の日没の様子)
18-19の収穫量はメディナ農園同様、少し増量する見込みとのことです。農園主のアンドレスさんは自然保護をモットーに農園を運営しています。土地の20%ほどしかコーヒー生産地はなく、これ以上は増やすことは無いと強く語っていました。 マスター・ネイチャー・アンドレス氏のコーヒーへのこだわりを感じました。
来年は、以下の商品を購入検討しています。
・パチュージ(ウォッシュ)
・パチュージ・リザーブ(ウォッシュ)
・ドゥルセ・アマリロ(イエローブルボン)
今年、試験導入したパチュージ・リザーブは継続して購入予定です。
また、パチュージ農園での新たな取り組みのイエローブルボンを購入検討しています。果実を味見してみると、他のブルボンよりもはるかに甘みを感じました。スペイン語で「甘い黄色」はドゥルセ・アマレロと発音するため、この果実の特徴を名前にする予定です。ただ、まだ育て始めたばかりなため、購入できても10袋といったところです。
*グアテマラ総括
弊員にとって初の産地訪問でしたが、かけがえのない体験となりました。産地では、労働者が確保できていないことが問題となっています。朝早くから日没後まで、一日中コーヒーの生産に取り組む姿をみて、今まで当たり前のように飲んでいたコーヒーへの考え方が変わりました。特に、パチュージ農園のように、お金儲けだけに走ることなく、自然保護を意識して運営している姿には感動しました。購入する立場の我々ができることは、農園主の思いを正確にお伝えし、よりご購入頂けるように働きかけることだと感じました。
これからも、皆様に長くご愛顧頂けるよう、産地へのリスペクトを強く想い、取り組みたい思います。
(兼松・古賀)