先日ご案内を差し上げた通り、当社では来る9月のSCAJ展示会での出展を予定しており、今年のブースではブラジル・ダテーラ農園に特化したご案内をする予定でございます。

【農園側状況】

収穫もピークを越えた段階での、2017/18クロップに向けたダテーラ農園の考えを簡単にお伝えいたします。

農園においてのここ数年の最大の懸念に、温暖化による虫の発生率の増加、という点があります。殺虫剤でのコントロールはもちろん、虫の潜在的な住処となりうる収穫漏れのチェリーを畑に放置させないなどの対処は施しております。しかし、それでも畑の段階で虫の被害を100%食い止めることは現実的ではないため、次の対策としては、チェリーの精選時、および脱殻後の豆の選別の段階でどのように虫食い豆をどう除去していくかに注力しています。具体的には、虫食いにより比較的重さが軽くなったチェリーや豆を、比重選別の調整で対処することと、外部・内部ともに電光選別機を調整することで視覚的な除去を試みるなど、精選工場内での設備増強・設定調整に苦心しております。

この結果、今のところの状況で見ると、収穫量と豆の品質は、昨年と大きく変化ない状況を見込んでおります。設備増強等による農園側での総生産コストの上昇はあれど、これは兼松とダテーラ農園での話し合いを十分に行い、少なくとも農園からの買値だけは昨年と変わらないレベルでおさめることを目指しております。(為替変動による最終価格変動の可能性だけは否定できないこと、ご容赦願います)

【兼松側状況】

 2015年クロップでは、開花期の歴史的な雨不足の影響を受け、全体的な小粒傾向という事態があり、兼松では従来よりもサイズの小さい「プチ」という商品をサンライズとスイートイエローで揃えました。当社としては在庫を切らさないためのやむなき策としてこういう商品の扱いを決め、数量面だけでは十分な供給を用意したつもりではあったのですが、当時、過去5年では最も円安水準であったというコスト要因もあり、販売価格も大きく上げざるを得ない状況でした。結果として、当サイトで長くスイートイエローをご使用いただいてお客様からのご評価は決して高いものではなく、販売に苦慮しました。そのスイートイエローの販売減を埋めるために、ダテーラ農園NY2/3という、それまでCOFFEE NETWORKで扱ってこなかった安価グレードの商品をピンチヒッターとして導入したのですが、これが結局さらなる高単価商品のお客様離れを促すことになり、結局スイートイエローは2016年クロップの買い付けを見送らねばならない状況になり、今に至ります。

 もちろん、プチも決して悪い商品ではないと考えてはおりますが、できるだけ在庫を高回転化させ、そして来る2017年クロップ以降では毎年フレッシュなもので適正数量の在庫を取り揃えるべく、先日よりセールを開始しております。皆様にはぜひお試しいただきたいと願っております。

 そして、やはり「品質のダテーラ」をこれからも強く推していくべく、ピンチヒッター商品であったNY2/3の取り扱いはここで終了し、サンライズやビラというCLASSICカテゴリーの商品をスタンダード品として、スイートイエローやブロッサム、リザーブというCOLLECTIONカテゴリーの商品を高品質商品として、ラインナップを戻していきたい考えでおります。

【SCAJ2017に向けて】

 そんな農園状況、供給背景を踏まえ、兼松としてはダテーラ農園の本領発揮ともいえるCollectionシリーズを、来月の展示会で広くお伝えする予定でおります。そのため、ブースでダテーラ農園のスタッフと一緒にお立ちいただける焙煎業者の方には、Collectionシリーズでの腕前披露をお願いしているところであります。

7月21日からの募集開始以降、既に複数の方々からの立候補を頂戴しておりますが、まだまだ締め切りである8月11日まで時間がありますので、「我こそは」という方々からのご応募を引き続きお待ちしております。

(兼松・江藤)