5月下旬に、ジャマイカに出張してきました。
今回は、気になるブルーマウンテンの産地概況をお届けします。

【収穫状況】  

2013年秋ごろより始まった収穫は既に終盤を迎え、最も標高の高いエリアの収穫を残すばかりというのが目下の状況です。

2012年の終盤に到来したハリケーンSandyの影響と、中米から飛来したさび病の影響で育成不良が生じ、2013/14クロップの収穫量予想は、現時点では昨年比25%減の150,000box。
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例年であれば1boxあたりの輸出可能数量はおよそ3kgですが、今年は生産量が少ないばかりか、品質不良により精選歩留まりも低いため、1boxあたりの輸出数量は2.5kg程度にまで落ち込むとの見通し。

【輸入数量見通し】

輸出可能総量は375トンと計算されますが、日本の年間輸入量が直近で500トンであったことからすると、既に日本の総需要をまかなえるだけの供給量がないことは明白です。

また、これだけ供給薄の状況だと、日本のみならず、米国を中心とした世界各国からの引き合いも強く、現地ではチェリーの奪い合いがここ半年以上続いており、価格は急騰しています。

ジャマイカの供給量に対する日本の輸入シェアは70%程度であるため、最大でも375トンの70%に相当する262.5トン程度を今年(2014年1~12月)の輸入数量と予想しますが、これはすなわち、前年比の実に半分の数量と計算できます。

この数量を指して、現在日本国内では、
「昨年の半分しかない」と悲観する見方と、「ないない言っても半分は確保できるのならば来年までぎりぎりつなげる」という希望的な見方とが入り混じっています。
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ここでお伝えしたいのは、「決してゼロではない」という事実です。


157-photo04.jpg 【Coffee Networkでの入荷予定】

ブルーマウンテンの生産地域の中でも最も標高の高い場所に位置する「アンバーエステイツ」では、まだ最終的な収穫が完了していないためはっきりした数字が出てきていませんが、仮に入荷できたとしても、かなりの限定数量(15kg x 数樽)に落ち込む可能性が高いです。

そのため、農園指定のないNo.1や、セレクトで補うことも検討しています。
157-photo05.jpg 【来年クロップの見通し】

産地では、かなり営農放棄された土地もあるため、全般的な状況としてはまだまだ生産回復は劇的には期待できず、良くても2013/14クロップ比で10~15%の増産。悪くて前年並み、という見立てとなっております。

これはもちろん、ハリケーンなどの突発事項があればさらに数字を押し下げる要因となります。

ただし、アンバーエステイツは手入れの行き届いた農園で、他の場所よりは回復が早く、来年夏ごろの入荷時には今年よりも大幅な改善ができる見立てとなっています。

農園管理者であるGold Cup社のブライアン・リン(向かって左のめがねのおじさん)と、弟のマイケル・リン(向かって右側のポリネシア系のおじさん)の二人からメッセージが届いていますので、生産者の声をお届けいたします。
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<翻訳>
日本にお住まいのジャマイカコーヒーファンの皆様、こんにちは。
今年は大変な不作のためお届けできるコーヒーが非常に少ない事を深くお詫びいたします。

しかし、ご覧いただけるとおり、来年に向けての育成は順調で、このままいけば非常にすばらしいコーヒーをお楽しみいただけると信じております。
それまで今しばらくお待ちください。

・ジャマイカ ブルーマウンテンNo1. アンバーエステイツ