第98回:インドネシア出張レポート
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先日、インドネシアに出張に行ってきました! 2013-14クロップ情報をレポートします。 2013-14クロップのマンデリンは、約8万MT。 昨年対比30%減。(昨年は11万5千MT) 内訳は、以下の通り。 アチェ:5万8千MT、トバ湖周辺:2万2千MT |
通常、インドネシアは9月~2月が雨季で、3月~8月が乾季と言われていますが、2013年は7月から少雨が続いた影響で昨年対比減少となりました。 3月後半に入り、ようやく天候が戻り、これによりチェリーの育成が進行し、2014年4月~5月の収穫量は戻る見込みです。 本来なら4月~5月で再度ピークを迎えるべきところ、悪天候の影響からチェリーの成長が遅く、後ろにずれ込むと見られます。 |
品質に関しても要注意。 天候が不安定だったため、一本の木でチェリーの熟度のバラつきが多く見られます。 農家は1本の木に対して、2週間のサイクルで収穫を行います。 そのため、グリーンチェリーからレッドチェリーへなりかけのイエローチェリーでも収穫してしまいます。 |
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仮にイエローチェリーを2週間後の収穫へとまわした場合、1週間後にはレッドチェリーになり、2週間を待たずして地面に落ちてしまいます。 地面に落ちてしまうと商品にならないため、農家はイエローチェリーでも収穫してしまいます。 このため熟度レベルにバラつきが出来、品質低下に繋がっています。 | |
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3月の降雨を受け、2014年クロップ秋冬向けの開花が始まりました。 ただ、この雨も限定的だった場合、2014年秋冬クロップも減産となる見込み。乾季ではありますが、5月、6月までは開花への降雨が必要となります。 左写真:本来であれば、枝にびっしりチェリーが実っているはずですが、今年は少ないのがわかります。 |