ブラジルレポート第4弾をお届け致します。

約1ヶ月というコース期間を経て、無事コーヒー鑑定士を取得することが出来ました。
クルソの授業数は計19回。その間、産地や倉庫見学など、座学、カップだけでなく、収穫から輸出までの全工程を見ることが出来るこのコースは、非常に有意義なものになりました。

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(右はダビ教授。カッピングの先生です。)
卒業式の後はカクテルパーティーがありました。
ブラジルのパーティーというのは、日本とは違い、乾杯もスピーチもありません。勝手に飲み始めて、帰りたい時に帰るという、非常に自由なものです。まさにラテンといった感じです。

ブラジルの酒の席に欠かせないのは、ピンガーというサトウキビから出来たお酒です。50度くらいあるのですが、ブラジルでは何かで割るという文化はありません。ピンガーは、レモン、砂糖を大量に入れて飲む、カイピリーニャという飲みかたが一般的です。おいしくて飲みやすいのですが、飲みすぎると・・・大変なことになります。
コース終了後、ダテーラ農園を訪問致しましたので下記記します。

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ダテーラ農園は野生動物が多数生息しています。



小生が訪問したとき、トゥカーノ(Tucano)を見ることが出来ました。(右上の写真です。オウムみたいな大きな鳥です。あまりの驚きに、シャッターチャンスを逃しました。すいません・・。)



他には、オオカミやアリクイなどもいるそうです。

あまりの野生動物の多さに、RAの監査が来たとき、本当に野生動物達か?と疑われたほどらしいです。それだけ自然豊かな農園です。



現在ダテーラ農園は収穫期であり、収穫から貯蔵までの様子を、写真と共にレポートいたします。

■収穫
051-photo04.jpg収穫機はブラシが両側に着いた車で、コーヒーの木をはさむようにして進み、揺すり落として収穫します。
1時間で最高3.3トン収穫が可能です。
収穫機は人間が1日かけて行なう作業を、僅か3分で行なうことが出来ます。
これは一日の仕事量に換算すれば、250人分の労働力に匹敵します。

051-photo05.jpg収穫後直ぐにトラックに積み替えられ、水選場へと運ばれます。
051-photo06.jpg見渡す限りコーヒーの木です。
■精選
051-photo07.jpgコーヒーチェリーは、乾燥が進んでいる「コッコ」と「それ以外(赤や緑色のコーヒーチェリー)」に別けられます。 選別方法は「水選式」です。 ←コッコ、ヴェルジ、葉などが混じった段階
051-photo08.jpg水槽にコーヒーチェリーを流し、浮くもの、沈むものを選別します。
051-photo09.jpg左が浮いたもの:コッコ 右が沈んだもの:赤豆はパルプドナチュラルに、緑豆はヴェルジ
051-photo10.jpg混じった状態
■脱穀
051-photo11.jpgそれ以外の赤や緑のコーチェリーは、バルプドナチュラル(コーヒーチェリーの皮だけを剥き、パルプと種子だけのもの:赤色の豆)とヴェルジ(未成熟豆:緑色の豆)に分けられます。 ご存知の通り、ヴェルジはコーヒーに悪い味を与えます。 (網から落ちたものが、ナチュラル。残ったものがヴェルジ。 ヴェルジは皮が硬いため、剥けず穴から落ちません。これを利用して選別します。)
051-photo12.jpg写真中央部が脱穀機です。 回転しながら脱穀、選別を行なっています。
■乾燥
051-photo13.jpgコッコは水選後、そのまま乾燥にはいります。

選別後、ナチュラル、パルプドナチュラルは乾燥に入ります。
ナチュラル、パルプドナチュラル共に、ダテーラ農園では水分値を一定にするため、乾燥機を使って乾燥させます。

一つのドラムで50bag分の豆が入っています。

051-photo14.jpgこの量でおおよそ25bagほど
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051-photo16.jpgサイロは全部で68機あります。
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■エイジング
051-photo18.jpg乾燥後、ダテーラ農園では40~50日の「エイジング」を行ないます。寝かせることで味を和ませ、味を均一化させることが出来るとのことです。(1サイロで1300bag分)
■選別
051-photo19.jpgエイジング後、選別をします。 ダテーラ農園では、比重選別機だけでなく、カラーソータ、UVセンサーを使って、徹底的に選別をし、味に悪い影響を与える豆を取り除きます。 ←選別工場
051-photo20.jpg上部から流れて来る豆に対し、左右に振り、下から風を吹き上げ、悪いものやスクリーンサイズの小さいものは右に、大きいものは左に流れるように選別します。
051-photo21.jpgカラーソータ: 早い速度で豆が各レーンを流れ、色により選別しています。
051-photo22.jpg遠心力を使って軽いもの、重いものに選別します。
■貯蔵・袋詰め
051-photo23.jpg選別後、輸出まで貯蔵します。 貯蔵の際、麻袋ではなくポリプロペンで出来た袋で保管します。(通称bigバッグ) 麻袋で保管すると、麻の匂いが豆に移るためです。出荷が決まると、麻袋またはペンタバックに梱包します。ペンタパックは一つ一つ手作業で梱包しています。
■その他
051-photo24.jpg【ラボ】 日々ここでカッピング、研究を行い、コーヒーの向上に努めています。
051-photo25.jpg【労働者教育施設】 全ての労働者がここで教育を受けています。
051-photo26.jpg【堆肥】 ダテーラ農園では、チェリーの皮やパルプなどを利用し、堆肥にしています。