コーヒー鑑定士出張の第3回目レポートをお届けいたします。

近年、ブラジルの治安は悪化してきており、特にサンパウロ・リオデジャネイロは危険とされており、自由に訪問できない状況です。上記に対し、現在滞在しているサントスは比較的安全とはいえ、先週は高級店を狙った襲撃事件も起きています。今年は大統領の選挙を控えているため、公務員のストも多く、よってコーヒーの輸出に遅れも出ているようです。
この観点から言えば、日本の治安の良さは誇るべきことなのでしょう。

■コーヒー鑑定士編
引き続き、ブラジルにてコーヒー鑑定士養成講座を受けております。020-photo4.jpg

今週は生豆選別実習、カップテストの他に、チェリーの脱穀を見て学ぶことができました。
ブラジルで研修を受けるメリットとして、実際に様々な作業を見られるということがあるのだと実感しております。

そもそも農園にて摘み取られたチェリーは皆さんがよく目にする60kg用の麻袋に詰めて精選工場に輸送されますが一杯に詰めても重さは45kgにしかなりません(皮の部分が軽いから)。
それを実際に脱穀機にかけると、歩留まりは50%ほど。つまり20kgほどの生豆しかとれないのです。チェリーの状態で約3袋分が、生豆1袋ちょっとの分にしかならないんですね。

1ヘクタール(10000㎡)あたり生豆で10~35袋しか取れないことも相まって(この数値は農園によってかなりぶれます)、コーヒーのありがたみを感じてしまいます。

ちなみに現在はトラック等、輸送手段が確立・簡便化しておりますが、その前は汽車で、さらにその前はロバに乗せてコーヒーを一大輸出港であるサントスまで輸送していたそうです。
ロバに乗せて運んでいた時代は何頭ロバが見えるかで、コーヒーの重量を計算していた事もあったそうです。昔から様々な手段を使ってコーヒーを消費者に届けようとしている様がうかがい知れます。

輸入者兼販売者として、これからも1袋ずつ、しっかりとお客様にお届けできるよう頑張る事を再決意いたしました。

■番外編
020-photo5.jpg週末を利用して、鑑定士コース受講者とともにイグアスの滝観光に行って参りました。
世界最大の水量を誇る滝との事で、訪問前は巨大な滝が一本流れているのを想像していましたが、実際は大小265本もの滝がありました。
感動という一言では到底言い表せない素晴らしさでした。
ただ環境問題がこの場所にも存在することを知りました。

ブラジルでは深刻な水不足により、平日には上流の水門を閉めてしまうため、水量が激減するのです。
また真冬であるはずのブラジルですが、本来5℃くらいの気温のはずが、当日は32℃。
ガイドの人は「ブラジルにあったはずの四季がなくなってしまった」とも。

この問題はそもそも解決できるのかどうか分かりません。
また、このような考えを持つこと自体おこがましいのですが、コーヒーに携わる者として、より環境に優しい営農方法をもつ農園とお付き合いをし、皆様にコーヒーをお届けできたら、と考えるに至った観光となりました。