ニューヨーク、2004年10月22日

持続開発可能な農法における認証システムで先取的な取り組みを実施しているレインフォレスト・アライアンス(Rainforest Alliance / 本部ニューヨーク、以下RA)とエスプレッソ・コーヒーの先駆者であるラバッツァ社(Lavazza / 本社トリノ)が提携を発表。この提携によりコロンビア・ホンジュラス・ペルーの農村部のコーヒー農家に対し顧客ニーズに見合う品質向上への支援が可能となる。
イタリア・トリノで開催されたスローフードフェアにてリリースされたこの提携では、二つのブランドが融合を発表し、新たな方向性を示した。RAはニューヨーク及びコスタリカを拠点とした非営利組織であり、環境的・社会的観点に基づいて設定された基準をクリアした農家を評価し認証シールを付与するシステムを確立。一方Lavazzaは、100年にわたりイタリアならではのエスプレッソの習慣を広めてきた。今や、エスプレッソをゆったりとすするという行為はイタリア文化の一部であり、世界の主要なマーケットで熱狂的なファンを引きつけている。

RAとLavazzaは、RAの厳格な基準に基づいたより良い営農活動の実践こそが最高品質のコーヒー生産を生み出す最善の手段であり、コーヒー農家や農村部の地域コミュニティに適正利潤を分配しかつ熱帯雨林の保護に寄与するものであるという共通認識を表明。また両者はすでに1年以上の取り組みを通じて、RAの基準に照らし合わせ多くの農家を評価・支援してきた。

「こうした地域において、コーヒー生産は伝統的なものでありました。」RAのエグゼクティブディレクター、テンジー・ウェランは言う。「しかし生産者がマーケットから取り残されないようにするためには、時代の流れに適応して行かなくてはならないことに気がつき始めたのです。」「生産者が然るべきガイドラインと支援を受けることが出来れば、コーヒーの生産という行為は森林に優しくかつ農村部における生産活動を保護・維持しまた活気をもたらすものになるはずです。」

このプロジェクトの生産者は大きく3つに分けられる。その全てがもともと高品質のコーヒー豆を生産しているが、良い成果が出て居らず可能性が埋もれたままであった。高品質で有名なコロンビアのウィラ地域にあるGroupo Asociativo Villa Esperanzaは平均3.4ヘクタールの小さな51農家の集まりである。ホンジュラスのThe La Fortuna groupは、El Cusuco国立公園にほど近い60の小規模農家の集まりである。またペルーのVilla Rica AssociationはPasco県の"ceja de selva"エリア及び"high jungle"エリアに位置しYanachaga Chemillen National Parkからさほど遠くない54農家の集合体である。

RAの専門家がこれら生産者を査察に訪れた当初、すべての生産者において次のような問題点が指摘された。
労働者及びその家族らの住環境が劣悪である
住居やコーヒー精選設備からの排水が直接川に流れ込んでいる
殺虫剤の無秩序な管理、また管理手法についての教育の欠如
コーヒー農地拡大のための森林伐採
土壌の流出
ゴミ、廃棄物の投棄 ・・・等
「こうした問題点は、特に珍しいことじゃない」とホンジュラスで改善査察を担当した農事技師・ジョゼ・アルフレド・トーレスは言う。「だが生産者達は、いったん改善のための手法が教育され、メリットを理解したら非常に大きな情熱で改善へと邁進する。こういったメンタリティもまた農村部では珍しいことではないのです。」

Lavazza及びRAと協業している国際的なNGOから支援を受け、生産者達は野生生物を保護し、木々を植樹し、有害な殺虫剤を使わずして害虫を効果的に駆除する手法を学び、労働者の住居を改築し、老朽化したコーヒー精選機を刷新することで水資源利用の効率を上げまた汚染を最小化し、有機肥料を施肥する等の実行により、労働者の生活衛生面を向上させ水源である川の流れの周囲に緩衝地帯となる森林を増やすことに成功している

コーヒー生産に携わる農家のみならず、こうした取り組みが地域コミュニティー全体の利潤に繋がるケースもある。ホンジュラスにおける例を挙げると、コーヒー農家は村全体に飲み水を供給する川の流域を保護し、それが水質の保護に繋がっている。Lavazzaは地域全体をカバーする学校の建設に資金を投じた。また、農家が自然保護地域の管理に力を注ぐことで、環境が改善し、それが観光客を魅了し多くの観光収入を得る・・・等々。

4代目に属するフランチェスカ・ラバッツァはこう言う。「創業者ルイージ・ラバッツァは1930年代初頭より『コーヒー生産は、環境・野生生物や地域コミュニティを、痛めつけたり、収奪したりするものではない』と述べていた。我々は、ただ創業者ルイージの理念を、この企業の社会的責任がビジネスを成功させる上でなくてはならないものとなったこの現代において形にし実行しただけである」。

このプロジェクトを記念して、Lavazzaは「Tierra ! 」という商品ラインを新設。このコーヒー製品は上述3つの生産エリアのブレンドである。3つの生産者がRAの基準をクリアし認証を得れば、このTierra ! 製品のパッケージにはRAの認証マーク「フロッグ・シール」が添付されることになる。

・リリース原文:http://www.ra.org/news/2004/lavazza.html
・RAウェブサイト:http://www.rainforest-alliance.org
・Lavazza(Tierra)ウェブサイト:http://www.tierra.lavazza.com