エチオピアに出張して参りましたので、レポートさせて頂きます。

エチオピアの収穫期は11~1月。そのため、今回2月末から3月上旬の訪問したため、直接収穫作業は見れず、主に輸出業者との面談に終始しておりました。
弊社のメインパートナーであるハイレスラシエより収穫風景の写真、映像が届いておりますので、お送りいたします。

https://youtu.be/YBJDRpQz99I
https://youtu.be/XMqvGLocpS4
https://youtu.be/N1vaVUMGS4U

1 2020-03-12 20 58 36.jpg2 2020-03-12 21 01 44.jpg3 2020-03-12 21 02 33.jpg4 2020-03-12 21 00 11 (1).jpg5 2020-03-12 21 02 16.jpg6 2020-03-12 21 00 11.jpg7 2020-03-12 21 10 30.jpg

今年のクロップ状況ですが、2019年11月~2020年1月収穫分(19/20クロップ)分は裏年にあたり、そもそも収穫量が少ないです。
シダモとイルガチェフェのGate price(農家価格)が、去年の2~3倍。去年8~16ブルだったのが、今季は16~30ブル(1ブル=おおよそ3.2円)。農家が価格を上げております。
更に政治混乱が発生し収穫に必要な人員の不足、輸送の寸断などの問題が発生。
また2019年11月頃から政府が検討していた輸出最低価格が2020年2月27日より開始しました。
輸出価格、特に日本向けの価格が異常に安価であるため、政府が輸出価格向上を目的とし設けた制度です。
エチオピアのコーヒーは貴重な外貨獲得の輸出物。そのため出来る限り高値で売りたいという思惑が働いたものだと思います。この価格は毎日更新されており、輸出業者のみ閲覧可能です。

最低価格は昨日の一番安価な締結価格が基準となる。
翌日は前日の最低価格から▲5%以内であれば販売可能。それ以下では販売不可です。違反すれば輸出ライセンス剥奪。

収穫は既に終わっていますが、モノが産地ECXに届いておらず全ての輸出業者から価格は入手できなかったです。
ECXはエチオピアのコモディティ取引所。コーヒー以外にゴマなども取り扱っております。
レケンプティが出始めたことで、シダモは後2週間程度かかる見込みです。

輸出業者が一昨年の300社に対して去年は700社に増えております。
これは政府主導で輸出ライセンスの付与を増やしたためです。
今までライセンスを持っていなかったDRY ステーションなどのオーナーにライセンスを付保し、輸出の促進を行ってきました。
輸出業社が増えECXでの買い注文が多く入り高値になっております。

・全体の生産量 
通常おおよそ45万トン。今年は裏年で5%程度減少予想。おおよそ43万トン。
アフリカ最大のコーヒー豆生産国でありながら、輸出量は隣国のウガンダより少ない。
理由は国内消費量が多いためです。生産量の50%を国内消費となっております。
政府は外貨を稼ぐため国内市場への販売を違反としていますが、国内価格が輸出価格よりも高いため、国内市場への流入を止めることが出来ていない状況です。


各エリアの生産量です。合計して足りていな部分はジマなど他のエリアとなります。

・シダモエリア (首都アディスアベバより南部)
コーヒーのメイン産地であり、日本でも人気のあるエリア。平均的な生産量は7~9万トン(全体量の約20~25%程度)。
ただし今年は裏年や天候不順があり、特に低地の部分の気温が異常に暑かったため生産量があまり良くないです。
全体でみるとおおよそ10~20%減少見込み。6~8万トン程度の見込み。

・レケンプティエリア(首都アディアアベバより西部)
シダモ同様コーヒーのメインの生産エリア。シダモより若干価格が安いです。
日本の「モカコーヒー」と言われる珈琲のほとんどはこのシダモエリアとレケンプティエリアで収穫されたコーヒー豆となっております。
平均的な生産量は4~6万トン。天候などは大きく崩れなかったが、政治混乱が大きく影響したエリア。
収穫人の確保が輸送経路の寸断など大きな問題が発生し、生産量としては昨年同様であるが、5~10%ほど減少する予想。3.8~5.7万トンほどの見込みです。

・イルガチェフェエリア(首都アディスより南部)
高品質コーヒー豆の代名詞になっているコーヒーを生産するエリア。生産量は2万トンほど。
シダモエリアに近くこちらも天候不順などで5~10%ほど減少予想。おおよそ1.8万トンほどです。


弊社では今年もイルガチェフェのナチュラル、ウォッシュドの買付を行っております。
現在プレシップ待ちの状況で、船積みは2020年4月頃、入庫は2020年6月末頃を予定しております。
コロナウイルスの影響で中国、香港を経由するルートで遅れが発生しております。入庫は多少前後する場合がございます。

以上、宜しくお願い致します。

野口

1.jpg
品質、買い付け担当のSamy氏

2.jpg
ハイレスラシエ社の首都アディスアベバの工場です。工場内はきれいに整頓されており、また最新の設備も導入されております。

3.jpg
輸出を待つ弊社の貨物の前です。右は輸出担当のDaniel氏です。