ブラジルに行って参りましたので、出張報告をさせて頂きます。

今年のブラジルのクロップ状況と申し上げますと、非常に悪いです。今年は7月中旬に行ったのですが、ダテーラ農園や他のエリアもすべて収穫が終わっており、ウェットミルも終了という状況です。このような状況は初めてでありました。全ては天候不順であったことが原因らしいです。異常気象の影響はコーヒー栽培においても多大な影響を与えております。

昨年は6,200万袋と歴史的にかなり多い収穫量でした。今年は裏年にあたるため通常でも昨年より減収します。しかし今年は天候不良も重なりかなりの減収の予定です。ブラジル全体でおおよそ5,200万袋ほどと言われております。セラードは30%減、スルデミナス昨年同様、モジアナ15%減の見込みです。

天候についてですが、通常であれば9~3月は雨期にあたり、9月の十分な降雨によって開花し12月頃から結実します。しかし2018年9月に中途半端な降雨しかなかったため、開花にバラつきが発生しました。このバラつきが後の熟度進捗に大きな影響を与えます。更に、実を大きくする時期の1~3月で雨が不十分であったため、実が大きくならなかった模様です。

本来乾季である4月以降は雨が不要の時期でありますが、かなりの降雨がありました。その結果結実した実が落下。更に落下を免れた実も表面に水分が付き、実が水分を吸収し破裂するなど散々なクロップとなっております。降雨が4月にあると、木が開花のタイミングと誤解し、実の成長スピードが上がり一気に過完熟(ブラジルではコッコと呼ぶ)状態になってしまいます。一方で開花が遅れた部分もかなりあるため、一本の木で未成熟豆と過完熟が混在するという状況になっておりました。

急激に完熟が進んでしまったため、通常5月から始める収穫が4月に始まり、6月には終了してしまった模様です。

ブラジルは機械収穫のため、基本的に一本の木に対して一回しか機械を通しませんが、今年は熟度にバラつきがあるため、収穫機械の強さを調整し、三回ほど通し少しでも多くの完熟豆を取るべく行ったとのことです。

その分コストアップにつながっているとのことです、、、、。

更に、7月に急激に気温が下がり霜害が発生。気温がマイナス2度になると葉が焼けたように枯れてしまいます。こうなると翌年、翌翌年は収穫できないため、農園に大きなダメージを与えます。

このような苦しいクロップではありますが、ダテーラ農園では、ウェットミル、ドライミルでの選別を丁寧に行い、昨年と変わらない品質を保持するべく努めております。新穀の入荷予定は2020年2月以降となっております。楽しみに待って頂けますと幸いです。

兼松・野口

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(写真左)9月の開花がまばらだったため、熟度の進捗にかなりばらつきが発生。

(写真右)モジアナ地区で霜害発生。マイナス2℃を下回ると葉が焼けて枯れてしまう。酷いときは本当にあたり一面に焦げくさい匂いが立ち込める。枯れてしまうと2年間は結実しない。最悪伐採となる。