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(ICEアラビカコーヒー相場1年)

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(ICEアラビカコーヒー相場3年)

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(LIFFE ロブスタ相場2年

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(USDブラジルレアル2年)

18/19クロップの世界コーヒー豆総生産量は17/18クロップ比で8.9%増加の174.5百万袋。増加はブラジルの好調な収穫が大きな要因となっている。

ブラジル17/18クロップの50.9百万袋から18/19クロップは63.4百万袋と12.5百万袋増加となった。インドネシア全体の生産量が10.9百万袋程度と考えると想像を絶する増加である。このような状況を背景に相場は100セント前後という安値で推移している。

2019年2月の平均相場100.67セント。これが過去10年の平均値である138セントより27%も安い。ブラジル以外のベトナム、コロンビアなどの生産国でも豊作であった上に、ブラジルの19/20クロップは裏年に当たるが、裏年としては豊作を見込まれているため、価格低迷要因になっているのではないだろうか。今後多少の天候要因などで値が一時的に上がるタイミングはあると思うが、継続性は低いと考えるべきだろう。引き続き上を目指す材料が見当たらない。

消費量に関しては、昨対比2%増加の163.5百万袋。14/15クロップ時と比較すると、11%ほど増加している。14/15クロップと18/19クロップで比較した場合の増加量順位は下記の通り。

米国(2.94百万袋増)、ブラジル(2,78百万袋増)、EU(2.23百万袋増)、中国(1.78百万袋増)、フィリピン(1.39百万袋増)

増加率順位で見るとは下記の通りとなる。

イラン(552%増)、中国(174%増)、エジプト(167%増)、ベトナム(135%増)、インドネシア(134%増)

増加量で言えば分母の大きい伝統的な消費国である米国、ブラジルなどが上位に挙がってくるが、増加率が示すように今までコーヒーの飲用習慣のなかったアジアや中東、アフリカなどの国々の消費が目立つようになってきた。今後もこの伸びで推移した場合、5年程度で日本の消費量は中国に抜かれてしまうだろう。現在は需給バランスが保たれているが、今後もこれが維持できるか懐疑的である。

相場予想

短期95 ~ 110usc/lb

中期100 ~ 120usc/lb

上値を目指す材料もないため、引き続き安値維持ではないだろうか。天候要因などで一時的に上げるタイミングはあると思われるが、影響は限定的。

来年は裏年に当たるため、多少は回復するとは思うものの、130セントを超えるような相場環境になるとは考えにくい。引き続き安値圏で推移すると考えられる。

兼松 野口