皆様もご存知かと思いますが、現在エチオピアではオロモ民族による政府へのデモ抗議活動が繰り返し頻発しております。昨年11月以降、アディスアベバ総合開発マスタープラン計画(首都拡大計画)により、住民の立ち退き問題に端を発したデモ活動が、長年政府から苦しい立場に追いやられたオロモ族の反政府運動へ転換しました。その後のデモ活動においては、治安部隊との衝突により死傷者も多数出る惨事が頻発。
民族運動の背景には、エチオピア帝国建国以降、長年政府の中枢を支配する支配階級はアムハラ人であり、それによりオロモ族はエチオピア最大の民族でありながらも、政府からは冷遇を受けることになったというのが根底にあるようです。以後、政府施策により冷遇を受けることが多く、人権弾圧として捉えられることもあり、こうした積年の不満がデモ活動の背景にあります。
昨年11月以降、全土で散発的なデモにより死傷者を出す惨事が繰り返されており、本年のオリンピックではエチオピア人選手がゴール後に腕をクロスし、政府へ抗議を行ったのは大きく報道されました。
その後も収拾の目処なく、活発なデモ活動は拡大していきました。
10月2日にはオロモ族の祭り「イレチャ」が大規模な反政府デモに発展したことにより、治安部隊と衝突し50人以上が死亡する惨事が発生しました。首都近くでのデモ活動拡大を恐れ、10月9日には全土に6ヶ月間の非常事態宣言と厳戒令を発動しています。こうしたエチオピアの混乱状況は既に皆様もニュースなどでご存知かと思います。非常事態宣言以降、移動や活動の制限だけでなく、インターネット、携帯電話回線も不通になるなど現地と連絡が付かないことが多発しております。我々としても現地情報を収集しづらい状況になっております。

こうしたことが、現在迎えているコーヒーの新穀にも影響を及ぼすのは間違いありません。
真相の真意が掴めないので、コメントは差し控えますがイルガチェフで多くのウォッシングステーションが焼き討ちにあいました。その画像掲載しているWEB参照情報です。(記載事項の真偽はわかりません。)

http://blog.seattlecoffeeworks.com/roastery/coffee-buying/yirgacheffe-washing-stations-destroyed/

以前はコーヒー産地においてデモ活動の影響なく平穏と聞いていましたが、今回のイルガチェフでこうした事件が発生する事態となり大変驚いております。

実際、弊社と取引あるサプライヤーでも、デモ活動に乗じた被害を受けております。
新穀の時期を迎えこうした状況である為、エチオピアへの渡航は自粛せざるを得ない状況になっています。
今後のチェリーの収穫、加工において、本年イルガチェフ地域は大きな影響を受けることが懸念されます。昨年に比べて本年新穀は生育良好で期待されるクロップとなるはずでしたが、収穫・集荷の労働力、ウォッシュ加工能力の低下による品質懸念が危惧されます。
故に今後もエチオピア状況を注視し、供給懸念を想定した対策が必要になると思われます。

最新情報として今後悪影響が懸念される事象であること御報告致します。