第95回:イタリア カフェ・レポート
こんにちは!5年目の山岡です。
今年は例年より本格的な冬の訪れが早いそうですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今回はイタリアで見つけたカフェやコーヒーをご紹介したいと思います。
1.CAFÉ FLORIAN
カフェ・フローリアンは1720年創業で、ヴェネツィアで現存する最古のカフェとして知られています。
ヴェネツィアの有名観光地であるサンマルコ広場に位置しており、テラス席では音楽の生演奏も楽しめます。
カフェの門構えから歴史の重厚感が漂い、中世ヨーロッパの雰囲気がたまりません。
メニューもオリジナルドリンク、アルコール、軽食まで豊富で何を頼もうか迷うほど。
コーヒーのアルコールメニューもあり、フローリアンのコーヒーリキュールを使ったアレンジメニューもありました。
せっかくなので、「ドゥカーレ宮殿」(上記メニューの左下)の名前にちなんだメニューを頼みました。
コーヒー、フローリアンのジャンドゥーヤ・スプレッド、ミルク、ヘーゼルナッツクリームを合わせたドリンクです。いかにも甘そうです。
(写真挿入)
飲んでみてびっくりしたのが、明らかにお酒の味がしました。メニューには書いていなかったのですが...
ただ、パンに塗るヘーゼルナッツクリームの味がして甘くて美味しいです。
カプチーノも頼みましたが、こちらは一般的なカプチーノとあまり差は感じられませんでした。
ちなみに朝食で立ち寄ったので、サンドイッチ2つ、ドリンク2つ、ティラミス1つを頼み、合計で70ユーロでした。
ほとんどが箱代かと思いますが、これがヴェネツィア価格か...と、衝撃を受けました。
2.QUADRI
クアードリもフローリアンに並ぶ老舗カフェで、同じくサンマルコ広場に位置しております。
ここも雰囲気がたっぷりで、二階はフォーマルなレストランになっているようです。
緑がベースになった内装で落ち着く空間でした。
メニューは定番が多く、スウィーツも充実しております。
そこで、ラテマキアートと"Li per li"というトリエステのミニカプチーノをオーダー。
ラテマキアートは見た目通りほぼミルクで甘い特濃ミルクを飲んでいるようでした。エスプレッソは自分で入れるスタイルです。
"Li per li"は名前のまんまミニカプチーノでしたが、マキアート並みにミルクは少なめに感じました。
ラテマキアートとは打って変わってエスプレッソが強めです。
(念のため、写真は一口飲んでから撮ったのではなく、はじめから少ない分量で来ました。)
イタリアのカフェはいかにその雰囲気を楽しめるか、それがすべてだと感じました。
歴史あるカフェで街並みとお茶のひと時を楽しむだけでよく、コーヒーの産地や品種や精選など気にするのは野暮とさえ感じるほど。
3.VIVOLI
ヴィヴォリはカフェというよりは、フィレンツェの老舗のジェラート屋さんです。
旅のお供に借りていた文庫本に、そこのアフォガードが絶品、と書いてあったので行ってきました。フィレンツェの中心よりもややはずれにあります。
お目当てのアフォガードを注文しましたが、日本で見るアフォガードとは見た目がやや違います。まさに、アイスよりもコーヒーが主役、という風貌です。
アフォガードは別々に食べるとバニラアイスは甘すぎますし、エスプレッソはロブ臭がしていまいちでした。
それなのに、一緒に食べると不思議なことに欠点を補い合うかのうように調和します。美味しくてあっという間になくなりました。
4.よく見るメニュー、Café D' Orzo
Orzoとは、大麦という意味です。
イタリアではデカフェのコーヒーだけでなく、カフェインレスでコーヒーに似た飲料も多数見かけました。日本でもたまに「たんぽぽ珈琲」を見かけることがありますが、それと同じジャンルに思えます。
大麦コーヒーはエスプレッソのように濃縮されておりますが、あっさりしてそれほど重くありません。下手なデカフェのコーヒーを飲むよりよっぽどおいしくてコーヒーを飲んだ満足感があります。
日本でももう少し大麦コーヒーが増えればいいのに、と思いました。
<番外編>
イタリアのホテルの朝食にまさかのコーヒーヨーグルトが出たので試してみました。