088-photo01.jpg 今回特集するのはアメリカ・ポートランドを代表するレストランの一つ「Higgins Restaurant & Bar」。

米系食の情報誌には勿論のこと、歩き方などの日系旅ガイドにもまず間違いなく載っている王道レストランの一つだ。

さて、ここポートランドは、一人当たりのレストラン数が全米一、麦酒工房数が全米一と「食」とは縁深く、市民の「食」への意識も高い街だ。
またその中でも、「ロハス」、「地産地消」、「オーガニック/自然食品」といったカテゴリの最前線を走り続ける街としても全米レベルで有名で、それを具現化しているレストランがこのHiggins と言える。

088-photo02.jpg 中に入ると、先ず初老のコンシェルジェが迎えてくれ、丁重に上着を預かってくれる。

席を見廻すと、場所柄、ビジネスマンの姿が目立つが、ほとんどがスーツ姿の落ち着いた格好の人ばかりで、いつも通りのラフな格好で行った弊職は若干気恥ずかしい。

年齢層は比較的高めの客が目立ち、全体的にゆったりとした雰囲気が心地よい。
ランチメニューは前菜とメインコースの2本立てで、前菜は大体10~15 ドルレンジ、メインは12~20 ドルレンジと食後のコーヒーも合わせると都合30ドル/人といったところ。

今回は、前菜として「Baked ginger and miso stuffed eggplant with sesame vegetable salad $12.75」
茄子と味噌の相性が良いのは分かっているが、まさかアメリカンレストランで出るとは驚いた。
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付け合せのサラダは隠し味に紅生姜、ドレッシングは和風?胡麻ドレ。
メインに「Buckwheat crepe with forest mushrooms, root vegetables, and tofu $13.50」
蕎麦クレープとこちらも日本を意識?
超ヘルシーメニューだ。

家内は、季節柄ということで、「Risotto of Roasted winter squash $15.50」
カボチャリゾット、こちらにも隠し味に紅生姜、ちょっと凝り過ぎの感。

フランス仕込みと言われるオーナーシェフGreg Higgins氏の創作料理は、いつも注目の的ではあるが、このシリーズはちょっと奇をてらい過ぎたか。

Higginsでふんだんに使用される様々な素材は、全てGreg氏の目利きによるものの由だが、特に野菜は、殆どがGreg氏の親交の深い周辺契約農家からのものであり、素材の質の高さは素晴らしい。

ただ、ちょっと残念なのは、Higginsに限った話でもないが、素材の良さに溺れ、ふんだんに使えば良いとばかりに何でもごちゃ混ぜのキライがあり、全体の調和がボケてしまい、「結局何の料理だっけ?」となってしまいがちなことだ。

まぁ、これがアメリカ料理と言えばそれまでなのだが。