087-photo01.jpg 「フレンチフライ」(アメリカ)、「チップス 」(イギリス)、「フリット」(フランス)、 「ポメス」(ドイツ)。
国によって様々な 呼ばれ方をしていますが、これらすべて、 フライドポテトの通称です。
(ちなみに フライドポテトは和製英語。)

「フレンチフライ」と呼ばれている事からフランス発祥と思われがちですが、実はベルギー生まれなのだそうです。
ベルギーでの呼ばれ方は「フリッツ」。
今やフライドポテトは世界中で料理の付け合わせとして愛されていますが、ベルギーでは昼食に、おやつに、そしてまた夕食の主食にと、いたる時にフリッツは食されており、ベルギー人の主食と言っても過言ではありません。

彼らのフリッツ好きはかなりのもので、家庭に一台フリッツ専用のフライヤーを常備しているとも言われています。そして、ベルギーでは街のいたる所にフリッツ・スタンドと呼ばれる専門の屋台が出されており、長蛇の列を作っています。

087-photo03.jpg 街角のフリッツ・スタンドでは、プラスチックや紙の専用容器、もしくは紙を丸めてアイスクリームコーンの様にした中に揚げたてのフリッツをたっぷりと入れ、その上に好みのソースをかけフォークを指して出されます。

ソースの種類もケチャップやマスタードだけでなく、ガーリック味、カレー味、カクテルソース味、パイナップル味、チリ味、そしてマヨネーズとバラエティに富んでいて、飽きる事がありません。

人気のソースは何と言ってもマヨネーズ(定番)、そして最近は「サムライソース」と呼ばれるピリ辛マヨネーズもじわじわと人気を上げてきています。
↑一般的にはポテトの上に直にソースをかけるが最近は、ソース専用の受け皿がある容器も。
 結構食べやすい。

087-photo02.jpg 美味さの秘密は「二度揚げ」。
スタンドではポテトを一度揚げた後休ませ、提供する直前にもう一度2分程揚げ直します。そうする事によって外はカリカリ、中はふっくら柔らかい絶品のフリッツが出来上がります。

また、比較的太めにカットしてあるのも美味しさの秘訣かもしれません。
↑数種類のソースの中から自分好みのソースを選ぶ

そんなベルギーの国民的主食であるフリッツですが、名前の由来は1848年まで遡ります。
マダムFRITZ と言う人が移動遊園地で油で揚げたジャガイモを売って大当たり。
瞬く間に世間に知れ渡り、みんなそれをまねしはじめて、油で揚げたジャガイモの事を「FRIETS(フリッツ)」と呼び始めたそうです。

また、「フリッツ」がアメリカで「フレンチフライ」と呼ばれるようになってしまったのは、第一次世界大戦の頃、当時ベルギー南部に来ていたアメリカ軍の兵士がフリッツを食べたところ、その美味しさに感動。ベルギー南部はフランス語圏だった事からフランスと勘違いし、フリッツをなんと「フレンチフライ」と呼んで母国に持ち帰ったのが「フレンチフライ」の由来だとか。

彼らの勘違いが無ければ今頃「ベルジャンフライ」と呼ばれていたかもしれませんね。