20/21クロップのオールドクロップ商品をアウトレット販売いたします。
本商品は140年にわたる伝統と丁寧な栽培に裏付けされたパナマグラン・デル・バルより、主力商品であるゲイシャに嫌気発酵を施した商品でございます。
完熟したチェリーをポリプロピレン製の樽に入れ完全密閉。温度、水分、PHをチェックしつつ6~9日間かけてタンク発酵、その後水分値が10%-10.5%となるよう、アフリカベッドの上で丁寧に13~15日かけ乾燥させた商品です。
パナマのゲイシャとしては比較的お買い求めいただきやすいグランデルバル ゲイシャを是非お試しくださいませ。
<農園紹介>
スペイン語で大きい、偉大といった意味を持つGranと農園主のラストネームDel Valから名付けられたこのグラン・デル・バルは100年以上の歴史を誇る由緒正しきCafetalera Fernandez農園自慢の商品です。
首都パナマシティーから国内線で約1時間、Baru火山を中心とするBoqueteエリアにこの農園はございます。
標高は1300m以上で、肥沃な黒土の土壌と多くの木々が生い茂る自然豊かな農園です。
昔からボケテ地区には多くの優良農園が点在しており、パナマコーヒーの約8割はこの地域で生産されたものです。
とはいえパナマ人のコーヒー消費量は非常に多く、自国生産量の7~8割を国内消費、
残り20%の半分は米国に輸出されており、日本に輸出されている量はほんのわずかしかございません。
この農園の歴史は遡ること約140年前、1880年エンジニアをしていたJoseph De Dianous氏が、故郷のフランスからパナマ共和国にパナマ運河の建設のために移住したところから始まります。
彼の息子のGabriel de Dianous氏が、1914年にBoqueteエリアの"Majo Mono"(サルが来る)という場所の土地を購入しコーヒー農園の運営を開始、その土地をGabriel氏の奥様の名前にちなんで"Finca Gladys"と名づけました。
時は進み1991年、Gabriel氏の娘である、Teresita de Dianous氏とその夫のRicado Fecardo Fernandez氏が"Finca Gladys"を引き受け、更に1993年には"Finca Gran Paraiso"(グレートなパラダイス)という区画も取得。
この時同時に農園名にもなっている"Cafetalera Fernandez"を設立しました。
更に1990年の終わりにBaru火山の標高1500mに位置する"La Fortuna"(運命)区画を取得し、現在の農園の形となります。
農園を大きくしたRicado氏は、もともと医者で進駐軍に混じって、日本、香港などアジアを回っており、長崎に一年ほど住んでいたとのことです。
現在"Finca Gran Paraiso"と"La Fortuna"の2区画から構成されているこの農園ですが、今回弊社がお届けするグラン・デル・バルは、"Finca Gran Paraiso"区画で栽培されたコーヒー豆となっております。
両区画を合わせると、おおよそ180haほどとなり、生産量は1,000袋ほど、精選はウェット/ドライミルがある"La Fortuna"で行われています。
この農園は精選工程も非常に丁寧で、乾燥場には屋外の可動式パティオ、ビニールハウスに加えドラム式乾燥機も完備。
天候、湿度、水分値に合わせて最適な乾燥方法を採用し、処理を行っております。
Finca Gran Paraisoの面積はは全体で80ha、その内15haでコーヒーを栽培しています。
栽培品種はティピカ70%、カツーラ、カツアイで30%未満、ゲイシャの生産量は農園全体でも30袋程度しかございません。
昨年はゲイシャのみの販売ではございましたが、20/21クロップでは試験的に同農園産のティピカも同時販売、また農園がここ数年にわたり挑戦を続けてきた嫌気発酵を2品種共に買い付けしております。
複数種類の品種、精選の中から弊社カップにより「これは美味しい」と銘打った自信のある買付です。
高価ながらも長年の歴史と丁寧な栽培に裏付けされた希少なパナマのゲイシャを是非お楽しみくださいませ。